防音のエピソード・豆知識

エピソードは当サテライトページのウェブマスターの防音体験と調査・研究に基づくものです。
建築業界に警鐘を鳴らすものや、基本的な考え方などテーマを限定しないで幅広くご紹介したいと思います。コンテンツは随時追加していく予定です。
音響・防音対策(リフォーム、新築、DIY)を考える際に、参考にしていただければ幸いです。


マンションの主な防音課題と業界の概況

マンション

「防音職人サテライトページ」の前身「いかずちのサテライトページ」は2003年3月に立ち上げました。当初は自宅マンションの施工不良や 管理組合運営、生活防音対策の体験談(回想録)を中心に情報を発信してきました。
その後、生活騒音対策の相談が増え、現在の本業である「音響・防音設計施工とコンサルティング」に直結したテーマにしぼって作り直しました。
当ページでは、古くて新しいと言われる「GL工法」の問題のほか、「二重天井、二重床工法」の弱点を実例や関連情報としてご紹介したいと思います。

防音業界は大別して音響学会や建築学会のような研究者グループ(環境省など行政機関の委託研究・行政指導を含む)と実際に建築現場などで 防音設計・施工を行う民間業者があります。
しかし、現場の施工に適用できる現実的な工法は普及されていなく、二重床や二重天井の遮音性能を大幅に改善できるノウハウを持つ専門業者は 極めて少なく、これはウェブサイトなどネット上の情報を見れば明らかです。これが業界の現状なのです。

防音職人ではマンションの生活防音など難しい現場の問題解決についても尽力していますが、防音工事でさえ万能ではなく、コストや構造的な制約を クリアできないこともあります。通販サイトにあるような防音材を張り付けて簡単に解決できるものではないことをご留意ください。
→ マンション天井・GLの防音実例
→ 他の専門業者が諦めた天井防音


住宅の防音室(マンション、木造、戸建)

ピアノ防音

マンションの防音室で最も多い失敗事例はピアノなど楽器から発生する重低音等固体伝播音に対する遮音性能不足の問題です。コンクリート スラブなど躯体を介して遠くの世帯まで音が伝わる現象を軽視した防音工事が横行しているためです。
また、ボックス型の防音室の大半が遮音性能や振動音絶縁機能が低いため、主に低い周波数帯の固体音が隣接住戸に大幅に漏れることもあります。
→ 大手専門業者の欠陥ピアノ防音室

木造住宅では、厚さ18センチ~20センチ程度の防音壁や天井などの防音工事を行う専門業者が多く、空間的な価値や音響を台無しにするだけなく、 費用対効果の低い事例が増えています。

木造防音室の多くは一般住宅に併設する比較的小規模なピアノなど音楽趣味室・教室が多く、上記の金太郎飴のような工法は構造的な負担が大きく 木造住宅(戸建など)には無理があります。
吸音性と柔軟性のある木造の特長を生かしながら、適切な音響・防音設計を提案し建物の寿命と安全性を重視した防音室構築が求められると 思います。費用と空間を無駄遣いするような設計・施工はプロの仕事ではありません。
→ 薄い防音構造のピアノ室


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