薄い防音構造と費用対効果を追及する

音響・防音業界は古い遮音設計マニュアルをベースに無駄に分厚いだけの防音構造を力任せに造る傾向があり、空気伝播音の対策にシフトした 防音工事を実施する専門業者が多いです。
その典型例が木造住宅のピアノ・ヴァイオリンなどの防音室です。D-45~D-50レベルの遮音性能を実現するのに厚さ150ミリ~180ミリの防音施工 は不要です。これは音響・防音技術が古くて費用対効果が低いことの証です。木造家屋に過度な荷重をかけることは耐久性の面でも悪影響が出ます。
それに壁や床・天井の構造が厚くなれば、部屋が狭くなり空間的な価値が低下するだけでなく、音響的にもマイナスになります。
→ 防音室の技術革新
→ 薄いコンパクト防音の追及
防音職人では比較的狭い室内に適用できる「薄い防音構造」の実現に力を入れてきました。
業界で敬遠される防音課題と取組み事例
マンションの生活防音を目的とした対策で、難易度が高くて大半の専門業者が施工すること自体を敬遠するのが「二重天井の防音」と
「GL壁・梁型の防音」です。
→ 振動音と天井防音
マンションの二重天井、二重床およびGL壁の騒音対策には、騒音伝播のメカニズムの解明だけでなく、これらの問題を解決するためのレベルの高い
防音設計技術・施工を必要としています。このため、大半の防音業者が逃げるのです。
→ マンションのGL防音